"死者と話せる少女…彼女にだけ届く" 第1話
葬儀の静かな控でじっとを見つめていたペク・ドンジュは、者から葬儀に来て裏切り者を懲らしめてほしいと頼まれていたことをいながら、ゆっくりと振り返った。
線の先にいたのは、いかにもしげな顔をしている1の女だった。ドンジュは無言のまま女に歩み寄り、振り向きざまに烈な平打ちを炸裂させた。乾いた音が部に響き渡り、女はよろめきながら頬を押さえた。
ドンジュはさらに腕を振りげ、もう発頬を張る。その女は故の親友だった。事をらない遺族たちが驚いて斉に責めてても、ドンジュはその声に構わず、再びを振りげた。
すると、故の夫が慌ててにびす。彼はドンジュのにちふさがり、打たれた女をかばった。そのあまりに親密な様子に、遺族の誰もが驚き、言葉を失う。
気まずそうな表を浮かべた夫は、妻の族にどう説すればよいのか分からず、線を泳がせていた。そこでドンジュはややかな目を向け、2の倫を暴した。
遺族たちはを疑ったものの、夫が女をかばう際の親しげな呼び方によって、その疑いは確信へと変わった。ドンジュはカバンにを入れると、すぐに量の写真を束にして取りした。彼女はそれをに放り投げる。
写真には2がデートし、ホテルへ入る姿まで鮮に写っていたため、もはや言い逃れはできなかった。
さっきまで夫と緒に親友をかばっていた故の母は、写真を見て震えがった。
彼女は倫した2を締め殺したいほどり、彼らに掴みかかる。ドンジュはその修羅をめた目で見つめた。満げに頷いてから、葬儀をにした。故の義母はすぐさまにる。
彼女は婿に任せていた何百件もの焼肉を全て取りげた。さらに、彼をからも追いした。それでも、くなった娘が戻ってくることは決してない。葬儀のにたドンジュは、空を見げた。
この女性の名は、ペク・ドンジュ。彼女はくなったの支度をえる納棺師として働いている。そして、彼女には誰にも言えないもう1つの秘密があった。遺体に触れると、議な力が現れるのだ。
そのだけ、彼女は者と会話することができる。先ほども、彼女は故のいを代弁していた。ドンジュは故を助け、彼女に代わって裏切った夫と親友に罰を与えたところだった。
ドンジュの脳裏に、故との会話が蘇る。裏切った2をうと、故のりはどうしても収まらなかった。故は病いを患っていた頃、2の怪しい関係に気づいていた。
だが、当の彼女にはそれを暴く体力が残っていなかった。故はドンジュの顔を見て、微笑みかける。慰めてもらえたことにから謝しており、自分の話を聞いてくれたドンジュにく礼を言う。
ドンジュのおかげで残りはなくなった。これでして旅てると、故は静かに語った。だが、この仕事と能力はドンジュを苦しめてもいた。自分のを見つめる彼女は、かつて将来を期待された卓球選だった。
しかし試の怪で競技を諦めざるを得ず、怪のも仕事がなかなか見つからなかった。仕方なくこの葬儀の求に応募した彼女は、の応募者たちを押しのけ、見事に採用されたのだった。
最初に担当したのは、1のだった。当、緊張で震えていたドンジュは、勇気を振り絞ってその遺体に触れた。すると突然、周囲の景が変するという恐ろしいことが起きた。目のには美しい古な部が現れた。
静まり返った部でんだはずのが突然起きがり、ドンジュの姿を見ると、何度もその名を呼んだ。泣きすほどの恐怖に襲われたドンジュは、鳴をげて葬儀から逃げした。
机のに隠れ、寺に駆け込み、静かな図館に逃げ込んでみても、の声からは逃れられなかった。の声はずっとかられなかった。は自分を1残して逃げたと彼女を責めるように呼び続けていた。
それ以来、ドンジュには運が続いた。歩いていると、ボールが体に直撃した。