"夫の隠し子を知った私に、息子が離婚を3日待てと言った" 第9話
会社へったのか、それともあの女の元へ向かったのか。もうそんなことはどうでもよかった。
私はで井を見つめ、息子が見せてくれたあの証拠の数々を、ので何度も何度も反芻していた。空がみ始めた頃、私は起きがりシャワーを浴びた。
そして無駄のない洗練された黒の装いに着替えた。鏡ので化粧をしながら、そこに映るたい表の女を見て、ふと奇妙な覚に陥った。
この数、私はどんなを歩んできたのだろう。優しく貞淑な妻。物分かりの良い派な女性。誰もが私のことを性格が良い、品格があると褒め称えた。
だが、その性格の良さと品格がもたらした結果はどうだ。夫のにも及ぶ裏切り、億円の資産隠し、そして私を無文で放りすために企てられた執い罠。
を引き終わった、私は鏡のの自分に向かって静かに呟いた。目を覚ますのがし遅かったけれど、まだにうわ。
朝半、階にりると、政婦の田さんがすでに朝の準備を終えていた。焼き魚とお噌汁。どちらも健の好物だ。
、このの朝は常に彼の好みにわせて作られてきた。本当はパンと牛乳の方が好きなのに、私は度も文句を言ったことがなかった。今えば本当に滑稽な話だ。
「奥様、旦様は昨夜おかけになったきり戻られていませんが、お話してみましょうか」
「結構よ」
私はお茶をみ、自分でも驚くほど落ち着いた声で言った。
「そうそう。田さん、からの朝は彼の好みにわせなくていいわ。パンと牛乳にしてちょうだい。私が好きなの」
田さんは瞬驚いた顔をしたが、何かを察したのかく追求することはなく、ただ静かに頷いた。かしこまりました。
朝を終え、私は階にがり、の部のドアを叩いた。返事がないのでドアをけると、彼は机に伏せて眠っていた。鏡は横に転がり、元からはしよだれが零れている。
枚の画面はまだ点灯しており、無数の報が滝のように流れていた。ベッドで寝るように声をかけようとづいた瞬、彼はバネ仕掛けのようにね起きた。母さん、今何?
「分よ。どうしてベッドで寝ないの?」
彼は目をこすり、鏡をかけ直した。声はまだ眠そうにかすれている。
「昨夜、あの女のネットの匿名アカウントを掘りげてみたんだ。この数、写真投稿アプリで自げに公していた報がかなり使えそうだったから」
彼はキーボードを叩き、数枚の画像を画面に映しした。さやかの裏アカウント。顔写真はあの男の子を抱きしめているもので、「私の世界の全て」という言葉が添えられている。
にもくの投稿があった。旅で最級のブランドバッグをにし、「夫からの誕プレゼント」
とかれたもの。豪華な卓に並ぶズワイガニの写真には、「夫がにはこれをべるべきだって」と添えられている。
つつの投稿が、のによって赤い丸で囲まれていた。
「この付を見て。ののこの投稿、父さんが阪で役員会議があると言っていた期だ。実際には彼女とで鮮をべていた。昨の記のこれ、父さんは取引先と会うと言っていたが、実際にはハワイの級ホテルにいたんだ」
私はつつ確認していった。全ての付が健の嘘の張程と見事に致している。この証拠を繋ぎわせれば、にもわたる倫の系列が逃れようのない鉄壁の証として完成する。
「これだけじゃない」
は別の記録をいた。
「これを見て。昨夜見つけた、島グループの内部監査報告だ」
画面には子文が映しされ、「〇度 内部監査報告案」という表題が見えた。つの箇所が黄く調されている。私は顔をづけ、臓がきく脈打つのをじた。
最初の調部分。「貿易とのに、な内部報を悪用した正取引の疑いあり。社の島健は、な報の公にの関連座を通じて株式取引をい、その規模は約億円にる」
つ目の調部分。「副社への昇格続きにおけるな違反為。