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完結第24話
姉の身代わりで謝罪したら「最初からあなたをご指名です」
優秀な姉の代わりに実家の家事を押しつけられてきた35歳の私。お見合い当日に逃げ出した姉の身代わりとして謝罪に向かうと、相手の男性は「最初からあなたにお会いしたかった」と、12年前に亡き祖母と私が縫った古い巾着袋を取り出した。実家が私への指名を握りつぶしていたと判明する中、相手が優良企業の社長だと知った母は態度を一変させ、勝手に結納を進めようとするが――。人生逆転|兄弟姉妹|親子関係3.6万字5 1347 -
完結第15話
妹に7年分の髪を切られ、婚約者は200円を賭けた
中秋節の夜、林知は妹・妙妙に、7年間大切に伸ばしてきた髪を突然根元から切り落とされた。ところが両親は妹を庇い、婚約者・修辞まで「何分で泣くか」を妙妙と賭けて笑っていた。 さらに修辞は、林知が最も嫌がることを自ら妹に教え、過去の悪質な悪戯にも関わっていたと判明する。 長年「家族だから」「7年付き合った恋人だから」と耐え続けてきた林知だったが、その夜、給料2倍の広州支社責任者への異動を承諾し、年末の婚約式も密かにキャンセル。 家族が次の“ドッキリ”を準備して帰宅を待つ頃、彼女はすでに広州行きの列車へ乗っていた。 そして妹が投稿した嘲笑動画は10万再生を超え、今度は家族自身へ批判が殺到し始める――。兄弟姉妹|修羅場|不倫2.3万字5 1075 -
完結第34話
身代わり花嫁と一千万円の通帳
「今月の生活費、あと三万だけ欲しいの」 食卓に額を擦り付けた遥に、田舎の介護士である夫・誠治はあっさりと言い放った。「じゃあ一千万、渡しておくね」。 十一年の貯金百八十万円を実家に奪われ、美人の姉の身代わりとして寒村へ嫁がされた遥。手元の残高はわずか二万八千円、極貧の果てに絞り出した懇願だった。だが、十四年落ちの軽自動車に乗る質素な夫が開いた古い金庫には、確かに「10,000,000円」と印字された通帳が眠っていた。 なぜ一介の介護士がこれほどの大金を動かせるのか? 呆然とする遥の前に、夫は湯呑みを差し出して静かに告げる。「君に見せたい場所があるんだ」――。兄弟姉妹|夫婦5.2万字5 1110 -
完結第12話
15年育てた妹の結婚式で、父に親族席から外された
母の死後、15年かけて妹を育て上げた私。だが妹の結婚式当日、父の身勝手な手回しにより親族席から最後列へ追いやられてしまう。波風を立てまいと耐える私だったが、開式直前、新婦である妹が入場を拒否。「姉を家族席に戻すなら絶縁だ」と脅す父に対し、妹は長年胸に秘めていた“ある事実”を告げようとしていた。家族の席をめぐる対立の行方は——。兄弟姉妹|親子関係1.8万字5 244 -
完結第18話
百日祝いを門前払いされた娘に、24年後届いた祖母の手紙
生後百日の祝いの日、父の実家を門前払いされた灯。あれから二十四年、八十歳の祖母から「皆であの日お前を愛していた」と親筆の手紙と家族写真が届く。だが母が保管していた同じ日の原版に、父方の姿は一人もなかった。構図も祝い膳も寸分違わず同じなのに、母の写真には母子二人きり。なぜ今さら偽造写真まで作って呼び戻そうとするのか。父たちの不可解な歓待の裏で、二十四年前の冷たい悪意が再び形を変えて動き始めていた――。兄弟姉妹|裡の顔2.7万字5 227 -
完結第17話
「母を助けないで」腎臓提供の前日、十五歳の甥は私に縋った
重い腎不全を患う妹のため、生体腎ドナーの同意書にサインする直前、十五歳の甥から「お母さんを助けないで」と泣きつかれた。手術を一旦保留にした私は、甥の鞄から妹が元夫と交わした奇妙な覚書を見つける。妹を救う善意の裏で仕組まれていた身勝手な筋書きと、母親を一人で介護し続けてきた少年の歪んだ悲鳴。家族という名の密室で、それぞれの本音が剥き出しになっていく。兄弟姉妹|親子関係2.5万字5 347 -
完結第13話
妹に婚姻書を奪われ、豚小屋へ
「何があなたの婚姻承諾書よ」――血の滲む努力で家業を再建した長女・晩晴から、祖父の形見を自作自演で奪い取った妹。両親からも一枚の絶縁状を叩きつけられ、20年尽くした実家から田舎の養豚場へ身一つで追放されてしまう。 だが、嫁ぎ先の貧乏農家で手渡されたスマートフォンには、桁違いの振込通知とトラック一台分の不可解な鉱石が届く。 やがて3000万円の負債を背負った元家族が借金を押し付けに現れた瞬間、作業着の夫が冷徹に睨み据えた。 「俺の女に手を出したのは、どいつだ」――見下された豚飼いの正体とは。兄弟姉妹|真相2.0万字5 243 -
完結第14話
五万円で捨てられた娘
母の初七日、長男夫婦は戸籍謄本を突きつけ「赤の他人だ、五万で出ていけ」と六年介護した私に実家の相続放棄を迫った。だが弁護士を通じて明かされたのは、十七年前に長男が実家の持分を母へ売り渡した一千八百万円の契約書だった。月末に二千五百万円の手形決済を控え、無断売却の期限に追いつめられた長男は親族会議を招集。血筋を盾に妹を糾弾しようとする親族一同の前で、亡き母が遺した最後の書類の封が切られようとしていた。兄弟姉妹|相続2.1万字5 1028 -
完結第20話
十年介護と九千万円
十年間、右半身麻痺で寝たきりの兄を一人で介護してきた。 手はあかぎれで裂け、自分の人生も貯金もすべて兄の下の世話に消えた。 その日常が終わったのは、ある深夜二時。 誰もいないはずの台所で、カチリとライターの音がした。 暗闇の中、すっくと立ち上がった兄が吐き出した煙。 そして見つかった、私の名義でかけられた九千万円の死亡保険と、毎日の麦茶に混ぜられていた血圧を下げる白い粉。 「あの愚図、早く死なねえかな」 十年間、声すら出せなかったはずの兄が、電話の向こうで笑っていた。ミステリー|兄弟姉妹|介護|金銭問題3.0万字5 884 -
完結第20話
長女にだけ渡された鍵
父の四十九日。「お前が一番しっかりしている」と病床の父から金庫の鍵を託された長女の私は、弟と妹の前で鉄の扉を開けた。だが中にあった私の通帳は残高一万円で、二百八十万円あった預金は弟の名義で全額引き出されていた。問い詰める私に弟は「親父に頼まれた」と父の直筆の手紙を突きつけ、妹も父と交わした別の密約を叫び始める。そこへ男が現れ、父が実家を担保に借りた五百万円の借用書を突きつけてきた。裡切られた|兄弟姉妹|相続|金銭問題|修羅場3.0万字5 1375 -
完結第18話
妻の失踪から90日、誰かが場所代を払っている
妻が消えて三か月、届いた一枚の圧着ハガキ。それは一度も聞いたことのない千葉の月極駐車場から届いた、妻名義の賃料督促だった。駆けつけた127番区画には、埃を被った見知らぬ車と、昔妻に贈ったマフラー。管理人が差し出したのは、失踪から四十六日目に妻が残した「弟には知らせるな」という殴り書きだった。なぜ妻は姿を現したのか。その直後、何も知らないはずの弟から着信が入る。「兄貴、あの車見つかったの?」――狂い始める日常の記録。兄弟姉妹|金銭問題|修羅場2.7万字5 467 -
完結第14話
存在しない306号室
修学旅行で「身勝手な無断脱走」と処理された姉たち四人の失踪。廃旅館の解体を前に元担任へ届いたのは、四人だけが実在しない部屋に割り当てられた十年前の管理表だった。「警察に出すな」と叫んだ元副担任が階段から転落する中、図面を追う妹は、清掃具置場の奥に隠された違法な連絡通路を暴き出す。重機搬入まで残り七日。暗闇の天井裏から落ちた生徒のカメラが、大人が隠し続けた『306号室の真実』を再生し始める。ミステリー|兄弟姉妹|行方不明2.1万字5 198 -
完結第19話
金曜日の証言まであと三日
親友の夫がひき逃げ容疑で自首した。だが事故の瞬間、彼は私の部屋でコーヒーを飲んでいた。無実を証明しようとする私に、親友は青ざめて「あの日彼がいたことを警察に言わないで」と懇願する。なぜ夫が身代わりになるのか。疑惑を抱き事故現場へ向かった私は、助手席に乗っていた男が、六年前に私が縁を切った実の弟だったと突き止める。金曜朝九時、警察から求められた証言の刻限が迫る中、親友が隠し続けてきた秘密の扉が開き始める。裡切られた|兄弟姉妹|絶縁3.1万字5 2307 -
完結第17話
優先的に妹さんと
四十二歳でバツイチの姉のお見合いに付き添った私。だが席に着いた男性から手渡されたのは、「優先的に妹様と話してください」と手書きされた紹介状だった。仲人に詰め寄ると、「過去二年間、六回の見合いをすべて妹の意見で断ってきたのは誰?」と冷徹に告発される。正論で姉を支えてきたはずの私の前で、姉は初めて「私の人生をあんたの正しさで奪わないで」と激昂。やがて姉は私に黙って退職金を下ろし、赤字確定の喫茶店を引き継ぐ決断を下す。三十七年間、姉の選択肢を奪ってきた私に、止める資格はあるのか。兄弟姉妹|親子関係|修羅場2.5万字5 3794 -
完結第17話
十一時八分の「家に着きました」
番号を変えた翌日から、見知らぬ番号から毎晩十一時に届く「家に着きました」というSMS。関わりたくない一心で三年間一度も返信しなかったが、ある火曜の夜に途絶え、翌朝病院から「妹さんの緊急連絡先になっている」と呼び出された。病室の女は間違いと知りながら三年送り続けたと認め、私が突き放すと、今度は本当の姉が怒鳴り込んでくる。さらに退院した女は、静かに告げた。「もう送りません。あなたを知ってしまったからです」兄弟姉妹|孤獨|介護2.6万字5 1031 -
完結第16話
十年前消えた妹の耳たぶ
十年前、二十三歳で忽然と姿を消した妹。父は帰りを待ちわびて病死し、母は今も毎年、四人分の誕生日ケーキを予約し続けている。ある日、地方ニュースに映った妹の姿を追い甲府へ向かった私は、彼女が見知らぬ男と結婚し、中学生の娘の母親になっている姿を目撃する。事故でも事件でもなく、ただ「息苦しかった」と家族を切り捨てた妹。母の七十七歳の誕生日が迫る中、妹は「生きているとだけ手紙で伝えたい」と懇願してきた。その身勝手な妥協を前に、私は受話器を握りしめる。兄弟姉妹|親不孝|行方不明2.1万字5 3412 -
完結第15話
失踪した兄へ父が送り続けた金
父が亡くなり実家の遺品を整理していた私は、机の奥から古い振込用紙の束を見つけた。十五年前に家族を捨てて失踪した兄の誕生日の翌日に、毎年三十万円が送られていた。摘要欄には「生活」の二文字。ずっと兄を捜していたはずの父は、北の工場の口座へ密かに金を送り続けていたのだ。私がその紙を弟に見せた瞬間、弟の顔から一気に血の気が引いた。弟は私の手から用紙を乱暴に奪い取ると、震える手でシュレッダーへ突っ込もうとした。兄弟姉妹|相続|行方不明|親子関係|金銭問題2.3万字5 6734 -
完結第20話
廃墟旅館の双子と初恋の再会
離婚を機に6歳の娘・千尋を連れ、倒産した実家の温泉旅館へ逃げ帰ってきた32歳の竹谷虎次郎。ある夕暮れ、千尋が崩壊寸前の廃墟旅館へ駆け込んでしまう。後を追った虎次郎が埃まみれの古畳の上で目にしたのは、寄り添って震える1歳半の双子の赤ん坊と、ボロボロの服をまとい幽霊のように現れた衰弱女性――12歳で姿を消した初恋の幼馴染・水野絵里だった。元夫と義母から「夜泣きを止められない母親失格の役立たず」と罵倒され、養育費も拒絶されて追いつめられた絵里。虎次郎は幼馴染の大工・守を巻き込み、無謀にも廃墟旅館の再生を決意する。しかし再起を賭けたある雪の夜、思わぬ一枚の写真が世界を揺るがし――。兄弟姉妹|親子関係3.0万字5 780 -
完結第21話
母がナイフで砕いた自分の名前
母の七十歳の祝いで、私は家族に尽くし続けた母に自分の人生を取り戻してほしい一心から、ケーキのプレートに書かれた夫の姓を削り落とし、母の旧姓を書き直した。これで母は喜んでくれるはずだった。しかし母は青ざめ、「誰が戻りたいなんて言ったの」と私を睨みつけると、ナイフを掴んで自分の名前を何度も突き刺し粉々に叩き割った。家族全員から責め立てられた私は、母の部屋で底面を無残に削り取られた大量の人形を見つける。怒り|兄弟姉妹|真相|親子関係|修羅場3.1万字5 525 -
完結第23話
父の逝った夜の車
父が亡くなって十八年、独身の伯父は私達三兄妹を支え続け、兄の就職も姉の結婚資金も工面してくれた。家族全員が恩人と慕う中、末っ子の私だけが幼い頃から伯父と二人きりを拒み、性格のせいだと呆れられていた。二十八歳のある日、会食の席で伯父が私の椅子を引いてくれた瞬間、鍵のかかっていた記憶が甦る。十八年前の嵐の深夜、泥まみれの母が一度だけ家に戻った時、街灯もない門前の暗闇で消灯したまま待っていたのは、伯父の車だった。兄弟姉妹|真実|親子関係|修羅場3.4万字5 487