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完結第21話
二年間買い続けた夫の浮気相手
子宮全摘出手術の直後、夫から「子供も産めない女と暮らす意味はない」と離婚を告げられた私。夫は社内の若い部下と不倫しており、私は一人で小さなアクセサリー店を始めた。開店六日目、売れずに苦しむ私から最初に商品を買ってくれた匿名の客は、二年間毎月欠かさず注文をくれた。だが、二周年イベントの日に現れたその常連客は、夫を奪った浮気相手その人だった。逃げ出した彼女が残した控えには、「許してほしくて来たのではありません」と震える文字が記されていた。裡切られた|夫婦|第二の人生|修羅場|不倫3.2万字5 897 -
完結第24話
学費120万円をくれた伯父と、土地を狙う伯父
「大学なんて無理していく必要あるのか?」――父を亡くし、入学金78万円を前に途方に暮れる私・みさに、裕福な正尾おじさんは援助を拒んだ。 母にこれ以上頭を下げさせたくない私は、自分で制度を調べ、働いて進学への道を探す。そんな時、泥だらけの作業着で現れた公平おじさんが、養豚の豚を手放して作った120万円を「まず行け」と差し出してくれた。私はその恩を胸に大学を卒業し、10年かけて同じ120万円を貯め、返すため故郷へ戻る。ところが待っていたのは、床に倒れた公平おじさんと、彼の土地を安く手に入れようとする正尾おじさんの会社だった。もう誰かに人生を決めさせない。私は恩人の意思と暮らしを守るため立ち上がる。だが古い封筒から見つかった一枚の便箋が、10年間「借り」だと思っていた120万円の意味を根底から覆していく――。親子関係3.6万字5 131 -
完結第21話
母がナイフで砕いた自分の名前
母の七十歳の祝いで、私は家族に尽くし続けた母に自分の人生を取り戻してほしい一心から、ケーキのプレートに書かれた夫の姓を削り落とし、母の旧姓を書き直した。これで母は喜んでくれるはずだった。しかし母は青ざめ、「誰が戻りたいなんて言ったの」と私を睨みつけると、ナイフを掴んで自分の名前を何度も突き刺し粉々に叩き割った。家族全員から責め立てられた私は、母の部屋で底面を無残に削り取られた大量の人形を見つける。怒り|兄弟姉妹|真相|親子関係|修羅場3.1万字5 525 -
完結第23話
義母が突然、結婚指輪をくれた
夫が亡くなった日、義母は「もう家族じゃない」と私と娘を雨の中に追い出した。それから二年、一度の連絡もなかった義母が娘の小学校入学を控えた夕暮れ、四十年間外さなかった結婚指輪を私の指に無理やり嵌めて頭を下げた。翌日、親族が集まる祝いの席で和解を受け入れようとした私の前で、義母は冷たい笑みを浮かべ、夫が生前に娘の氏の変更書類を用意していたのではないかと問い詰めてきた。私の手の中で箸が止まった。裡切られた|祖父母と孫|嫁姑|親子関係|修羅場3.5万字5 8855 -
完結第27話
元妻の弟に渡した6万円と12年前の手紙
「見なかったことにしてください」――冷たい雨の夜、私・なつみが駅裏で出会ったのは、12年前に自分を捨てた元妻・さおりの弟、てつやだった。かつて姉に頼り、私たちの共同預金も彼ら家族のために消えたと信じていた彼は、今や空き缶を集めて生きていた。 私は理由も聞かず6万円を渡し、その場を去る。ところが3日後、届いた封筒には4万円の返金と、黄ばんだ一通の手紙が入っていた。差出人は、もう二度と会うつもりのなかったさおり。しかも弟は「姉ちゃんは2年前に亡くなりました」と告げる。 12年間、私は“家族を選ばれて捨てられた”と信じて生きてきた。だが、彼女が死の間際まで隠し続けた手紙には、離婚も消えた共同預金も、私が知っていた真実とはまるで違う理由が記されていた――。夫婦|金銭問題4.0万字5 6596 -
完結第11話
元義母の仕送り要求と元夫の嘘泣き目薬
大手都市銀行の法人営業部で最年少課長を務めるゆかりは、劣等感からモラハラを繰り返す元夫・憲吾と一ヶ月前に離婚した。しかし、心穏やかな生活を取り戻しかけた矢先、赤の他人となった元義母・かず子から「毎月二十万じゃ足りない。今月から三十万仕送りして」と信じがたい増額要求の電話が入る。 離婚を理由に要求を一蹴するゆかりだったが、元義母は「憲吾がうつ病で休職中」と泣き落としにかかる。さらに数日後、自宅を突き止め実家へ怒鳴り込んできた元夫と元義母。玄関前で土下座し「助けてくれ」と涙を流す憲吾だったが、そのポケットから転がり落ちたのは一本の「市販の目薬」だった。暴かれた元夫の横領と解雇の真相、そして逆恨みから仕掛けられたSNSの炎上工作に対し、銀行員としての矜持を胸にゆかりの鉄槌が下る。嫁姑|夫婦1.7万字5 4365 -
完結第28話
500万円で結婚した配達員の夫と古い銀行カード
一夜で実家が破産し、父は心筋梗塞で倒れた。手術費500万円を求め、ゆり香が最後にすがったのは、来月結婚するはずだった幼馴染の婚約者・拓也。だが彼は婚約指輪を泥水へ投げ捨て、ゆり香の親友・さやかを「新しい妻」として抱き寄せた――。家も金も、愛する人への信頼さえ失い、絶望の底へ突き落とされたゆり香。 父を救うためなら何でもすると覚悟した彼女は、偶然出会った貧しい配達員・孝太から500万円と引き換えに結婚を持ちかけられ、その妻となる。愛も未来もない取引のはずだった。ところが、孝太から渡されたボロボロの銀行カードが、ゆり香の運命を一変させる。 やがて浮かび上がる柴田家破産の不審な影。そして、なおも自分を嘲笑う拓也とさやか。もう泣いているだけでは終われない。ゆり香は孝太の手を取り、自ら奪われたものを取り戻す反撃を決意する。 しかし――貧しい配達員にしか見えない夫は、一体何者なのか。復讐の幕が上がる時、すべての力関係が覆り始める。夫婦4.2万字5 6011 -
完結第19話
青い痣と一冊の手帳
元公認会計士の専業主婦・東山美咲は、モラハラを繰り返す夫・雪人と身勝手な姑・行江に家政婦のように酷使される日々を送っていた。高校生の息子・和雪も反抗期で心を閉ざし、孤立無援のまま耐え忍ぶ美咲。そんなある早朝、激痛に襲われ倒れ伏す美咲を見下ろし、夫は「演技だろ、仕事の邪魔をするな」と冷酷に吐き捨てる。だが、救急隊員が目にしたのは、病気による苦悶だけではなかった。露わになった無数の傷痕に、現場は一変する。一方、冷淡だったはずの息子がポケットに隠し持っていたのは、ボイスレコーダーと、父の暴行を克明に記録し続けた一冊のメモ帳だった――。裡の顔|真相2.9万字5 2683 -
完結第27話
義母の古希に愛人を連れてきた夫と5000万円の借金
「俺の新しい嫁だ。お前みたいな子供も産めない女は用済みだ」――義母トシコの古希祝いの席で、夫タカシは妊娠した愛人ユリを連れ込み、私・カナに離婚届を突きつけた。結婚5年、子供に恵まれない自分を責め、不妊治療にも耐え続けてきた私を、親戚の前で“石女”と嘲笑う二人。だが、ずっと沈黙していた義母だけは冷静だった。「その女を妊娠させることなど、絶対にあり得ません」――彼女の一言を境に、タカシが隠していた5000万円の借金、会社資金の横領、そして私名義の連帯保証まで次々と露見していく。しかも、ただの茶道の師匠だと思われていた義母にも、誰も知らない顔があった。見下され続けた嫁と、息子を誰より知る母。古希祝いの宴席はやがて、夫と愛人が自ら積み上げた嘘を暴かれる逃げ場のない“法廷”へと変わっていく――。嫁姑4.0万字5 3497 -
完結第22話
妻の避妊薬
結婚して二年、待望の子供が一向に授からないことに悩む夫・ひろし。自分に原因があるのではないかと案じ、病院での検査を提案するが、妻は「自然に任せたい」と頑なに拒絶する。 そんなある日、ひろしは街中で見知らぬ男と親密に寄り添う妻の姿を目撃してしまう。耳に入ってきたのは、「ピルで避妊してるから子供なんてできるわけない」「夫は本当にバカ」という残酷な嘲笑だった。 愛する妻の正体は、自分を欺き、逢瀬に溺れる裏切り者だったのだ。激しい怒りを押し殺し、ひろしは水面下で興信所に調査を依頼。自宅では「優しい夫」の仮面を被り続けながら、着実に証拠を固めていく。 やがて突きつけられる分厚い調査報告書と、床に叩きつけられた避妊薬のシート。家庭を弄び、夫を侮辱し続けた妻と相手の男に、逃げ場のない冷徹な社会的制裁の鉄槌が下されようとしていた――。夫婦|不倫3.4万字5 1308 -
完結第11話
200万円のハワイ旅行と偽装妊娠の不倫相手
「今、空港なんだけど、家族旅行の代金を振り込みなさいよ!」――離婚からわずか1週間、元義母・静から届いた要求に、私・さやかは耳を疑った。元夫・浩司は職場の部下・ゆいと不倫し、彼女の妊娠を理由に私を捨てたばかり。それでも静は、私が用意していた200万円超のハワイ旅行を当然のように使えると思い込み、「子供も産めない石女は金を出すしか価値がない」と罵る。だが彼らが空港で家族カードを差し出した瞬間、決済は拒否。さらに浩司の会社の人事部長と大口取引先の豪田社長まで現れる。実は私は離婚前、浩司が下請けと結託して架空請求を行い、会社の金を裏口座へ流していた証拠を掴んでいたのだ。追い詰められた浩司は、今度は「横領はさやかが仕組んだ」と私を犯罪者に仕立てようとする。だがその場で、彼らが15年間知らなかった私の本当の立場と、逃げ道を塞ぐ決定的な記録が明かされ始める――。嫁姑1.7万字5 8516 -
完結第12話
「和裁しかできない」嫁と20億円の着物
「必死で介護して、最後には着物1枚だけ?かわいそうに」――和裁職人の佐藤雪は、末期癌の姑・和枝を毎日看病し続けた一方、弟嫁の恵子と彩子から「和裁しかできない人」と陰で嘲笑されていた。和枝の財産が福祉団体へ寄付されると知ると、弟夫婦たちは見舞いにも来なくなり、葬儀の後まで「何も残らなかった」と雪を笑う。そんな雪に和枝が最期に託したのは、若草色の着物ただ一枚。「あなたは私の本当の娘」と告げられたその言葉だけを胸に、雪は工房を守り続ける。ところが3年後、孫の結婚式にその着物を着ようと襟を確かめた瞬間、見事に縫い込まれた隠しポケットから古い封筒が落ちる。中に眠っていたのは、現在の価値で約20億円に達する大量の株券――金だけを見て姑を見捨てた者たちは、和枝が最後に誰を“本当の家族”として選んだのか、まだ知らない――。嫁姑1.8万字5 1941 -
完結第14話
深夜の義実家
世界を旅する人気インフルエンサーのあずさは、夫の正彦とお盆の義実家へ帰省した。だが深夜2時、突如怯えた夫に叩き起こされ、夜闇の中へ車で連れ出される。サイドミラー越しに目撃したのは、玄関前に立つ黒尽くめの2人の男たち。逃走の果てに車は崖下へと転落し、夫は昏睡状態に陥ってしまう。奇跡的に生還したあずさを待っていたのは、義母による冷酷な監視生活と、身に覚えのない「夫に掛けられた巨額の生命保険」を理由とした保険金殺人未遂の疑いだった。さらに義母は、血眼になってあずさの身分証明書や預金通帳を奪おうと迫る。なぜ夫は深夜に逃げ出したのか、あの男たちの正体とは――。恐怖の闇が暴かれるサスペンス。行方不明|修羅場2.0万字5 504 -
完結第25話
3回洗う夫と6年潜伏の財閥令嬢
「今すぐ警察を呼べ」――法医学者の親友・ゆかりが、私・美咲の浴室を見た瞬間、真っ青な顔でそう告げた。結婚6年、夫・健一は毎朝5時から風呂場を3度も洗い、ラベルのない薬品で排水溝まで執拗に磨いていた。私は潔癖症だと思っていたが、ゆかりが見つけた赤黒い塊は、強酸性の薬品で溶かされた人間の血液と組織液の痕跡だった。さらに突然電話をかけてきた女性から、健一には6年前に自宅から失踪した前妻・沙織がいたと知らされる。逃げようとした私を健一は監視アプリで察知し、家中の出口を封鎖。「お前も風呂場へ行こうか」と薬品を手に迫ってくる。絶体絶命のその時、玄関のチャイムが鳴り、モニターに映ったのは健一が最も恐れる勤務先の大鳥会長だった――。夫婦3.8万字5 4583 -
完結第18話
誇りの遺言と五千億の預金
清掃員として泥水を啜るように働き、女手一つで息子を育て上げた母・春。亡き母の命日に開かれた同窓会へ、くたびれた安物スーツで現れた霧島涼一を待っていたのは、かつて親子を理不尽に踏みにじった銀行頭取令嬢・白雪リカの冷酷な嘲笑だった。 「預金総額二兆五千億のうちのパパの銀行に、あんたみたいなゴミクズの預金なんていらないの!」 公衆の面前で晒し上げられる亡き母の遺品、四つ折りの古びた便箋。理不尽な暴言と脅迫が会場を凍りつかせる中、涼一は静かにスマートフォンを取り出し、一本の電話をかける。「明朝一番で全額引き出せ。五千億、一円たりとも残すな」。 見下されていた男の真の正体と、傲慢な令嬢を待ち受ける前代未聞の破滅とは――。裡の顔|真相2.7万字5 1091 -
完結第18話
盗撮で脅した夫と1億円超の301号室
「60にもなって、息子みたいな年の若造と何してるんだ!」――15年以上、夫・圭一から家政婦と集金人のように扱われてきた60歳の私・かずみ。実家から相続したアパートの301号室には、41歳の溶接工・たけしが暮らしていた。孤独と傷を抱える者同士、少しずつ心を通わせた私たちは、ある雨の日ついに一線を越えてしまう。ところが予定より早く帰宅した圭一に現場を見られ、彼は果物ナイフまで持ち出して逆上。さらに離婚と引き換えに、私名義のアパートまで奪おうと脅してきた。だが、たけしは圭一の違法増築を知っており、部屋に残された置き時計からは思いもよらない“記録”まで見つかる。長年夫の顔色だけを見て生きてきた私は、その証拠を手に弁護士のもとへ向かう――。真相2.7万字5 520 -
完結第21話
解雇された職人が未明に餡を練る
創業五十周年を控えた和菓子屋で働く私は、常連客の前で二十五年尽くした職人が店主に突然解雇される場に居合わせた。跡を継ぐため会社を辞めて戻った一人息子がいるものの、看板である漉し餡の技術はまだ誰にも継がれていない。店が立ち行かなくなると焦った私が翌朝四時に店へ駆け込むと、暗い厨房で追い出されたはずの職人が大鍋を振っていた。仕上がった餡を前に、朝一番に出勤した店主は無言で味見の木さじを口へ運んだ。裡切られた|親不孝|親子関係|修羅場3.2万字5 439 -
完結第26話
「妹は足かせ」の婚約者と父の数千万円特許
「お兄ちゃん、帰ろ」――結婚の挨拶で婚約者・み咲の豪邸を訪れた私・藤川誠は、看護師の妹・理沙が青ざめて立ち上がる姿を見た。相澤家が差し出したのは、結婚後の住居や生活費、子供の教育まで細かく縛り、援助の代わりに絶対服従を求める“契約書”。さらに両親を亡くした経歴や理沙の仕事まで見下され、私は婚約を見直す決意をする。ところが別れを告げた途端、相澤家の態度は一変。父・健造は「仕事に支障が出る」「妹の病院にも手を回せる」と脅し、実際に私の会社へ偽造クレームまで送り込んできた。だが、取引先への確認から文書の偽造が発覚し、会社の専務と顧問弁護士が全面的に私を守ると宣言する。大学時代の恩師や病院側にも協力者が現れ、金と権力で兄妹を引き離そうとした相澤家に対し、今度は証拠と法律で逃げ道を塞ぐ反撃が始まる――。親子関係|金銭問題3.9万字5 569 -
完結第28話
左目を殴った夫と2200万円の離婚清算
「いつまで倒れてるんだ?さっさと起きろ」――結婚3周年の夜、私・みさきは夫・直人に顔を殴られ、左目から血を流して床に倒れた。原因は、会社へ忘れ物を届けた私が、直人と若い女性の密会を目撃したこと。義母まで「壊したら治療費がかかる」と冷たく見下す中、私はようやく3年間の暴力と支配から逃げる決意をする。実は直人の会社は、私が外資系企業を辞め、無給で企画や顧客開拓を担って育てたものだった。それでも私は“何もできない専業主婦”として扱われ続けた。怪我の写真、罵声の録音、400万円の貯金を抱え、深夜便でロンドンへ。そこで網膜剥離の危険を告げられながらも、友人・真歩の助けで仕事と離婚の準備を始める。そして、誰かの名前に隠されていた自分の実績が初めて正当に評価された頃、直人は海の向こうまで私を支配しようと動き始める――。夫婦4.3万字5 776 -
完結第23話
妻を殴った外交官と2億円の空売り
「外交官の妻として、少しは自覚を持て」――夫・直人は、自宅で私のパジャマを着ていた初恋の女性・彩佳をかばい、私・美咲の頬を平手打ちした。さらに離婚を告げると、「お前の実家を救ったのは佐伯家だ」と二億円の援助まで持ち出し、私が一人では生きられないと思い込んでいた。私は指輪を置き、暴力の証拠を残して静かに家を出る。彼らが知らなかったのは、私が元日本銀行の国際金融専門家で、すでに国際通貨基金ワシントン本部の上級エコノミストとして採用されていたこと。やがて直人は、自分の仕事を陰で支えていた妻の経歴を知り愕然とする。一方、私が海外から調べ始めたのは、三年前に実家の会社が突然資金難へ陥り、その直後に佐伯家が“救済者”として現れた不自然な経緯だった。夫婦になる前から始まっていたある計画の痕跡が、少しずつ浮かび上がってくる――。不倫3.4万字5 2928