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完結第27話
売上150倍の料理長を追い出し、客が7割消えた
個人経営のカレー店で厨房を任され、わずか1年で売上を150倍に伸ばした料理人・明。ところが社長の息子・竹夫は、その実績を店のブランド力のおかげだと決めつけ、「次のステージに羽ばたいてみたら」と事実上の退職を促す。 明が去った数日後、店の売上は一気に70%減少。客からは「以前と風味が違う」と不満が相次ぎ、明が移った2ブロック先のライバル店だけが大繁盛し始める。 焦った竹夫は同じスパイスを使えば再現できると全資金を広告につぎ込むが、結果はさらに悪化。 そこで初めて、店を支えていたのは材料ではなく、明が長年培った熟成、香り、調合の技術だったと知る。 経営破綻寸前となった竹夫は頭を下げて戻ってほしいと懇願するが、すでに明には、自分を正当に評価してくれる新しい居場所があった――。職場逆転|金銭問題|修羅場4.1万字5 5869 -
完結第13話
八百万円の泥棒とされた妹、九年目の審判
九年前に八百万円を持ち逃げして失踪したとされる妹。その金庫が、元婚約者の実家の庭、厚さ二十センチのコンクリート直下から未開封のまま掘り出された。 「腹いせに捨てたのよ」と喚く元義母だが、金庫の底にあった妹の携帯には、未送信の悲痛な下書きが残されていた。 泥棒の家族として親を失い、蔑まれて生きてきた姉・綾乃は、完璧に塗り固められた「被害者一家」の嘘と対峙することを決意する。真実|裡の顔|行方不明|金銭問題|修羅場2.0万字5 21308 -
完結第16話
妻の手術日に3000万奪った夫の代償
末期ガンと闘う一人娘・紬。義実家の食卓で義母は「どうせ死ぬなら保険金でも残して」と嘲笑い、夫は娘の危機にも見舞いに現れない。そして紬が命がけの手術室へ入ったその朝、夫一家は保険金三千万円を奪い、ファーストクラスで海外へ高飛びした。SNSに躍る「臨時収入あざっす」の投稿。だが奴らは知らなかった。娘の父が、全てを奪い返すために牙を研ぐ巨大企業の会長であることを――。因果応報|裡切られた|嫁姑|金銭問題2.4万字5 1309 -
完結第15話
義母ATM、全財産を失う
妻を臨月の過労で倒れさせながら、平然と「嫁の勤め」と言い放つ義母。夫は怒りを押し殺し、法事の席で母の隠し財産とリフォーム費用の着服を暴く準備を進めていた。しかし、母が仕掛けた会社への嫌がらせの裏には、亡き義父が隠し通した衝撃の過去が眠っていた。真実が明かされた時、毒親の描いた完璧な老後計画は完全に崩れ去る。相続|真実|絶縁|金銭問題2.2万字5 21170 -
完結第20話
十年介護と九千万円
十年間、右半身麻痺で寝たきりの兄を一人で介護してきた。 手はあかぎれで裂け、自分の人生も貯金もすべて兄の下の世話に消えた。 その日常が終わったのは、ある深夜二時。 誰もいないはずの台所で、カチリとライターの音がした。 暗闇の中、すっくと立ち上がった兄が吐き出した煙。 そして見つかった、私の名義でかけられた九千万円の死亡保険と、毎日の麦茶に混ぜられていた血圧を下げる白い粉。 「あの愚図、早く死なねえかな」 十年間、声すら出せなかったはずの兄が、電話の向こうで笑っていた。ミステリー|兄弟姉妹|介護|金銭問題3.0万字5 884 -
完結第20話
長女にだけ渡された鍵
父の四十九日。「お前が一番しっかりしている」と病床の父から金庫の鍵を託された長女の私は、弟と妹の前で鉄の扉を開けた。だが中にあった私の通帳は残高一万円で、二百八十万円あった預金は弟の名義で全額引き出されていた。問い詰める私に弟は「親父に頼まれた」と父の直筆の手紙を突きつけ、妹も父と交わした別の密約を叫び始める。そこへ男が現れ、父が実家を担保に借りた五百万円の借用書を突きつけてきた。裡切られた|兄弟姉妹|相続|金銭問題|修羅場3.0万字5 1375 -
完結第18話
妻の失踪から90日、誰かが場所代を払っている
妻が消えて三か月、届いた一枚の圧着ハガキ。それは一度も聞いたことのない千葉の月極駐車場から届いた、妻名義の賃料督促だった。駆けつけた127番区画には、埃を被った見知らぬ車と、昔妻に贈ったマフラー。管理人が差し出したのは、失踪から四十六日目に妻が残した「弟には知らせるな」という殴り書きだった。なぜ妻は姿を現したのか。その直後、何も知らないはずの弟から着信が入る。「兄貴、あの車見つかったの?」――狂い始める日常の記録。兄弟姉妹|金銭問題|修羅場2.7万字5 467 -
完結第21話
寝室にカメラを隠した夫と1億8000万円の遺産
夫の優しい言葉を信じていた私は、半年間続く不眠と頭痛のせいで、自分の判断力まで疑うようになっていた。だが清掃業者がベッドの下から見つけたのは、カビではなく隠しカメラと集音装置、そして私の1億8000万円の相続財産を狙う未記入の委任状だった。 さらに夫・正斗は数千万円の借金を抱え、私を「自分では財産を管理できない妻」だと思い込ませようとしていたことが判明する。しかも義母とのメッセージには、私が自信を失うのを待つ冷酷な計画まで残されていた。12年間信じた家族に裏切られた私は、弁護士と警察の力を借り、口座を守り、証拠を集め、もう二度と彼らの言葉に支配されないと決意する。そして正斗との直接対決の日、彼がまだ私を騙せると思っている前で、私は全ての証拠を突きつける――。夫婦|金銭問題|修羅場3.2万字5 1069 -
完結第16話
あなただけ辞めていいわけないでしょ
勤続28年の会社を無断で辞めた夜、妻に罵倒される覚悟だった。だが妻は怒りもせず、机の上に別の『退職願』を滑らせてきた。「私も来月末で辞めるわ。あなたが辞めてよくて、なぜ私はだめなの?」住宅ローンは残り7年、通帳の残高はわずか240万。お互いに「家族のために犠牲になってきた」と過去をぶつけ合う中、大学1年の息子が教務課の受付印が押された『休学願』を机に叩きつける。雇用が切れるまであと6週間。逃げ場を失った家族の、痛切な現実が動き出す。夫婦|親子関係|金銭問題2.2万字5 10956 -
完結第18話
今回は、探さない
突然のリストラで職を失った夫は、出版業界で顔の広い私に「仕事を紹介してくれ」と当然のように求めてきた。十八年間、夫の躓きを先回りして解決してきた私は、初めてその手を引っ込める。三ヶ月で底をつく貯金、娘の留学辞退、再就職の全滅。元課長のプライドを砕かれ、二十歳の青年に怒鳴られながら泥まみれで働く夫を前に、私の手元には元同僚から持ちかけられた「年収七百五十万の優良求人」があった。手を差し伸べれば元通りの生活に戻れる。だが、それを差し出せない理由が私の中にもあった。夫婦|親子関係|金銭問題2.3万字5 934 -
完結第15話
失踪した兄へ父が送り続けた金
父が亡くなり実家の遺品を整理していた私は、机の奥から古い振込用紙の束を見つけた。十五年前に家族を捨てて失踪した兄の誕生日の翌日に、毎年三十万円が送られていた。摘要欄には「生活」の二文字。ずっと兄を捜していたはずの父は、北の工場の口座へ密かに金を送り続けていたのだ。私がその紙を弟に見せた瞬間、弟の顔から一気に血の気が引いた。弟は私の手から用紙を乱暴に奪い取ると、震える手でシュレッダーへ突っ込もうとした。兄弟姉妹|相続|行方不明|親子関係|金銭問題2.3万字5 6734 -
完結第27話
元妻の弟に渡した6万円と12年前の手紙
「見なかったことにしてください」――冷たい雨の夜、私・なつみが駅裏で出会ったのは、12年前に自分を捨てた元妻・さおりの弟、てつやだった。かつて姉に頼り、私たちの共同預金も彼ら家族のために消えたと信じていた彼は、今や空き缶を集めて生きていた。 私は理由も聞かず6万円を渡し、その場を去る。ところが3日後、届いた封筒には4万円の返金と、黄ばんだ一通の手紙が入っていた。差出人は、もう二度と会うつもりのなかったさおり。しかも弟は「姉ちゃんは2年前に亡くなりました」と告げる。 12年間、私は“家族を選ばれて捨てられた”と信じて生きてきた。だが、彼女が死の間際まで隠し続けた手紙には、離婚も消えた共同預金も、私が知っていた真実とはまるで違う理由が記されていた――。夫婦|金銭問題4.0万字5 6596 -
完結第26話
「妹は足かせ」の婚約者と父の数千万円特許
「お兄ちゃん、帰ろ」――結婚の挨拶で婚約者・み咲の豪邸を訪れた私・藤川誠は、看護師の妹・理沙が青ざめて立ち上がる姿を見た。相澤家が差し出したのは、結婚後の住居や生活費、子供の教育まで細かく縛り、援助の代わりに絶対服従を求める“契約書”。さらに両親を亡くした経歴や理沙の仕事まで見下され、私は婚約を見直す決意をする。ところが別れを告げた途端、相澤家の態度は一変。父・健造は「仕事に支障が出る」「妹の病院にも手を回せる」と脅し、実際に私の会社へ偽造クレームまで送り込んできた。だが、取引先への確認から文書の偽造が発覚し、会社の専務と顧問弁護士が全面的に私を守ると宣言する。大学時代の恩師や病院側にも協力者が現れ、金と権力で兄妹を引き離そうとした相澤家に対し、今度は証拠と法律で逃げ道を塞ぐ反撃が始まる――。親子関係|金銭問題3.9万字5 569 -
完結第19話
レジ打ちの妻は恥ずかしい
結婚式まであと一か月。婚約者から突然、私の名前が印刷された『退職届』を差し出された。「うちの嫁がスーパーでレジ打ちなんて困る」と義母と決めたという。冗談だと笑おうとした私に、彼は真顔で「取引先に見られたら恥ずかしい」と言い放った。この三年間、一生懸命働く私の姿が好きだと言ってくれたのは嘘だったのかと問うと、彼は静かに言った。「恋愛と結婚は、違うんだよ」。私は差し出されたペンを机に押し返した。裡切られた|怒り|金銭問題|修羅場2.9万字5 759 -
完結第20話
婚姻届の帰り道、残高は1億円だった
「あなた、何者なの?」――結婚届を出した帰り道、銀行アプリに表示された残高は、見慣れない0が並ぶ1億円だった。夫は潰れかけの山奥の酒蔵で働く、色褪せた作業着を着た無口な男のはずだった。看護師の桐生み咲は、15年前、父の命を救ってくれた「匿名の恩人」の正体が、夫の父親である源三郎だと知る。源三郎の最後の願いを叶えるため、蔵へ嫁いだみ咲を待っていたのは、従妹からの冷酷な侮辱、水質汚染の悪評、そして元婚約者からの嘲笑だった。身分の差と悪意に満ちた逆境の中、夫の本当の姿が隠された時、すべてを覆す驚愕の真実の扉が開く。しかし、奥の物置から見つかった20年前の古い日記には、想像を絶する秘密が記されていた——。金銭問題|修羅場3.0万字5 951 -
完結第18話
退職金と三百万円の借金
三十二年間勤めた会社を定年退職する日、人事に呼び止められた私は、一枚の紙を突き出された。それは私の名義と私印で作成された、三百万円の福祉貸付金の借用証書だった。返済が済むまで退職金は支払えないと告げられるが、私に借金の覚えなど一切ない。震える手で書類の日付を確認すると、そこには十一年前、夫が急逝して告別式を行っていた日の数字が並んでいた。私は退職の合意書へのサインを拒み、人事の机に手をついた。怒り|退職金|金銭問題|修羅場2.6万字5 645 -
完結第21話
義母が遺した二十年の通帳
義母を見送り二十五年尽くした家で、夫と成人した二人の子供から「これからは各自でやろう」と突き放された。怒りもせず全家事を停止した十日後、荒れ果てた家で夫が私の部屋から一冊の通帳を暴き出す。そこには亡き義母から毎月三万円、二十年間にわたり振り込まれ続けた七百万円の記録があった。泥棒扱いし遺産の山分けを迫る家族の前で、私は二十年間一円も手をつけなかったその通帳を、ただ静かに夫の手から奪い返した。嫁姑|夫婦|金銭問題|修羅場3.1万字5 1447 -
完結第25話
息子が私の家を売る夜
骨折で息子の家に身を寄せると、嫁は私を「ボケが始まった」と近所に言いふらし、財布と通帳まで取り上げた。深夜二時、私は夫婦の密談を聞く。「認知症ということにすれば、あの家は売れる」。狙われていたのは、亡き夫と守ってきた家だった。しかも二人は、私の実印を探している。翌朝、私は桐の箱を食卓に置いた。「これ、あなたが預かって」。奪われると分かっていて、私はなぜ実印を差し出したのか。嫁姑|親子関係|認知症|金銭問題3.8万字5 3934 -
完結第23話
追い出された四畳半
物流倉庫の夜勤で稼ぎ、毎月五万五千円の家賃を同居人に手渡してきた。だが、ベランダの洗濯機の裏で見つけたのは、実際の家賃が一万九千八百円だと記された公団の通知書と、私の名前が勝手に書かれた退去届。部屋から母の形見の桐箱と実印が消え、玄関に二千円札を投げ捨てられて「出ていけ」と嗤われた時、奥から見知らぬ男の笑い声がした。私は昨日区役所で新しく登録し直した「別の印鑑」を、ポケットの中で静かに握りしめた。因果応報|裡切られた|金銭問題|修羅場3.5万字5 253 -
完結第11話
五十万円の便利妻
義父の四十九日を終えた日曜の朝、商社の係長へ昇進した夫から緑の離婚届を突きつけられた。「腰を壊したお前は出世の邪魔。手切れ金50万で出て行け」。4年間、排泄の世話まで一人で背負い続けた私を、夫は「無償の介護要員」として切り捨てたのだ。愛人とタワマンへ移る気満々の夫。だが、冷え切った私の手元には、四年間の一切を記した【介護日誌】と、義母から託された反撃の鍵が握られていた。因果応報|裡切られた|介護|金銭問題|不倫1.7万字5 35453