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完結第19話
席次表から消された姉
披露宴の席次表を確認していた時、婚約者は親族席にある私の姉の名前を赤ペンで乱暴に塗りつぶした。介護士の姉を親戚に見せるのは家の格に関わると吐き捨てる彼に、私は必死で抗議した。だが、両親のいない私を育ててくれた姉は、侮辱されても取り乱すことすらしなかった。ただ、赤線の引かれた名前を静かに見つめ、「彼のお父さんが去年入院した時、毎晩誰が付き添っていたか聞いてごらん」と私に告げた。裡切られた|兄弟姉妹|親不孝|介護|修羅場2.9万字5 796 -
完結第29話
300億円が消えた結婚式
クロスも皿もない暗い宴会場で、タキシード姿の兄が一人ぽつんと座っていた。「お兄ちゃん、えりさんは来ないって。結婚も式も全部ドッキリだったって」――それが、私の43歳の兄・琢磨が味わった地獄の始まりだった。 東和中央銀行の会長である父親やその家族は、年収620万円の建材会社主任である兄を「庶民」と見下し、前日の夜に勝手に式をキャンセルした上に、その屈辱的な一部始終を動画に収めて嘲笑っていたのだ。しかし、彼らは知らなかった。兄を虫けらのように扱ったその銀行に、私の経営するグローバル企業「ミレイビューティグループ」の全資産である300億円が預けられているという事実を。10年前、無一文だった私に兄が差し出した1000万円の連帯保証人の借用書が、今、静かに引き出しの奥から取り出される。 人間を肩書きと金だけで測り続けた傲慢な一族に、私が下す「本当の審判」とは一体何なのか。すべてを奪われた男の背後に隠された巨大な逆転劇が、今、幕を開ける。兄弟姉妹|真実4.4万字5 13857 -
完結第16話
3年の介護と兄のタワマン頭金
母が骨折し、仕事終わりに病院へ通い詰めた二ヶ月。退院したその日、実家の庭には見知らぬ不動産業者が立っていた。東京で暮らすエリートの兄は「母を東京に引き取る」と親戚中に宣言し、実家の売却代金を自分のタワマン購入の頭金に横領しようと画策する。さらに母までもが「自慢の息子の邪魔をするな」と兄に肩入れし、献身してきた娘を召使い扱いした時、私の心の中で何かが静かに決裂した。裡切られた|兄弟姉妹|絶縁|金銭問題2.3万字5 1342 -
完結第10話
存在しない孫
祖母の遺品整理をしていた38歳の沙織は、存在しないはずの「藤原拓海」という名前宛てに、24年間届き続けた荷物を見つける。送り主は、祖母と古い約束を交わした小さな子ども服店の女性だった。調べるうちに明らかになるのは、隠された子どもの存在ではなく、母がかつて選ばなかった人生の可能性だった。家族が守り続けた名前の意味を知った時、沙織が向き合うことになるものとは。人生逆転|兄弟姉妹|親子関係1.5万字5 2024 -
完結第14話
身代わりの爪痕
結婚式前夜、姉の里帆が泥まみれのパンプスを残して失踪した。実家の借金のため、身代わりとして名家の御曹司・神谷拓真と結婚させられた妹の志乃。夫は完璧で優しいが、「入浴時間は30分、浴室の鍵は絶対に閉めない」という異様なルールを強要する。ある日、志乃は姉が残した古いスマホから、7年前に夫の自宅浴室で前婚約者が“溺死”していた事実を知る。姉が逃げた真の理由と、夫が毎晩差し出す温かいミルクに隠された戦慄の罠とは。兄弟姉妹|夫婦|真実|絶縁|金銭問題|修羅場2.1万字5 640