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完結第16話
妻の手術日に3000万奪った夫の代償
末期ガンと闘う一人娘・紬。義実家の食卓で義母は「どうせ死ぬなら保険金でも残して」と嘲笑い、夫は娘の危機にも見舞いに現れない。そして紬が命がけの手術室へ入ったその朝、夫一家は保険金三千万円を奪い、ファーストクラスで海外へ高飛びした。SNSに躍る「臨時収入あざっす」の投稿。だが奴らは知らなかった。娘の父が、全てを奪い返すために牙を研ぐ巨大企業の会長であることを――。因果応報|裡切られた|嫁姑|金銭問題2.4万字5 1309 -
完結第25話
名前を消された入園届
認可保育園の現況調査まで、あと48時間。 私は夫と義妹から「狂った母親」の濡れ衣を着せられ、娘と共に団地から着の身着のままで追い出された。 足元に放り出された娘のお昼寝布団は、名前がカッターで削ぎ落とされ、別の名前が書き殴られていた。さらに娘のための口座残高は、たったの「342円」。 娘の居場所も、生きる金もすべて奪われた土砂降りの夜。私は切り裂かれた名札を握りしめ、ある場所へ向かった。因果応報|裡切られた|夫婦|修羅場3.8万字5 673 -
完結第13話
毒を運ばされていた私
身寄りのない老女を七年間、親身に介護してきた。 だが彼女が急死した朝、私は身に覚えのないクレームで停職になり、団地を追い出される。 老女の部屋の床下から見つかったのは、七年前に心筋梗塞で死んだはずの隣人の実印と、大量の未開封の降圧剤。 そして「八十度のお湯で三分間」と記された、私が毎日淹れさせられていたお茶の調合メモだった。 震える手で茶葉の残りを握りしめたまま、私は白衣の友人に分析結果を求めた。裡切られた|相続|真相|孤獨|介護2.0万字5 431 -
完結第20話
長女にだけ渡された鍵
父の四十九日。「お前が一番しっかりしている」と病床の父から金庫の鍵を託された長女の私は、弟と妹の前で鉄の扉を開けた。だが中にあった私の通帳は残高一万円で、二百八十万円あった預金は弟の名義で全額引き出されていた。問い詰める私に弟は「親父に頼まれた」と父の直筆の手紙を突きつけ、妹も父と交わした別の密約を叫び始める。そこへ男が現れ、父が実家を担保に借りた五百万円の借用書を突きつけてきた。裡切られた|兄弟姉妹|相続|金銭問題|修羅場3.0万字5 1375 -
完結第24話
身重の私を捨てた夫の誤算
臨月を迎えた私は、夫から無職の居候と罵られ、財産も養育費もすべて放棄させられて離婚した。裁判所の前で義母に両親の形見を踏み潰され、夫と浮気相手に嘲笑われていたその時、赤色灯を回した政府の車列が広場を封鎖した。車から降りた高官が泥だらけの私に深く頭を下げた瞬間、さっきまで見下していた夫が血相を変えて縋りつき、「今回も前みたいに頼む」と叫んだ。私はその手を払い、無言で車のドアを閉めた。人生逆転|裡切られた|夫婦|親子関係3.6万字5 3589 -
完結第17話
学年五位の二浪息子
母子家庭でパートを掛け持ちし、息子の二浪を支えてきた。恩人である塾長の「まだ基礎が足りない」という言葉を信じ切っていた私に、中学の元担任は告げた。「直樹くんはずっと学年五番以内、どこでも受かる実力でしたよ」と。混乱して問い詰めた私に、息子は怯えた顔で「知ってた。でも先生には言わないで」と懇願する。なぜ受かるはずの高校を受けず、息子は二年もの間、嘘をつき続けた教師を庇うのか。息子の机の奥からは、安全圏の公立校を力任せに消した二重線と、最終出願まで「あと42日」と書かれた紙が見つかり――。裡切られた|真相|親子関係2.3万字5 920 -
完結第17話
ただの送金係にされた母親
15年女手一つで育て、家賃の足しにと毎月送り続けた5万円。だが息子の挙式当日の控室、スマホに光ったのは、私を捨てて逃げた前夫の介護施設へ三年間にわたり全額自動送金されていた履歴だった。「誰も傷つけないための嘘だ」と取り繕う息子だが、新居からは百五十万の借金督促状まで見つかる。父親の介護費増額という現実が迫る中、全ての支援を断たれた息子を前に、逃げ場のない一つのテーブルで四人が顔を突き合わせる――。裡切られた|親子関係2.2万字5 533 -
完結第19話
金曜日の証言まであと三日
親友の夫がひき逃げ容疑で自首した。だが事故の瞬間、彼は私の部屋でコーヒーを飲んでいた。無実を証明しようとする私に、親友は青ざめて「あの日彼がいたことを警察に言わないで」と懇願する。なぜ夫が身代わりになるのか。疑惑を抱き事故現場へ向かった私は、助手席に乗っていた男が、六年前に私が縁を切った実の弟だったと突き止める。金曜朝九時、警察から求められた証言の刻限が迫る中、親友が隠し続けてきた秘密の扉が開き始める。裡切られた|兄弟姉妹|絶縁3.1万字5 2307 -
完結第17話
出来が良すぎるという理由
社内コンペで最優秀賞を獲った私の元に、表彰式十分前、直属の上司から参加資格の取消申請が突きつけられた。理由は「出来が良すぎるから、お前の企画であるはずがない」。上司は十五年前の自身の企画書を持ち出し盗作を主張するが、当時の記録を調べると、それは三千万円の赤字を出して葬られた欠陥事業だった。役員会は面目を保つため連名の折衷案を提示し、五分以内のサインを迫る。保身と過去の因縁が渦巻く密室で、審判の時間が迫っていた。職場逆転|裡切られた3.0万字5 198 -
完結第16話
誰も売るなと育てた父
定年を迎える父が四十周年同窓会への出席を決めた夜、私の元に見知らぬ同級生たちから「父を絶対に来させるな」と警告が届く。学生時代にいじめを受けていた父を庇う私に、彼らは四十年前の「ある中退者」の存在を告げた。問い詰めた父は激昂し、自分が生き延びるために唯一の味方を売った過去を認めて泣き崩れる。父は決して無実の被害者ではなかった。そして同窓会当日、四十年ぶりに現れるその被害者と対峙するため、父は誰にも言わず仕立てたスーツを着て会場の扉へと向かっていた。裡切られた|真実|親子関係2.2万字5 261 -
完結第16話
私を捨てるはずだった夫
結婚二十一年目を迎え、娘の独立を機に夫と二人で駅前の新居へ移ることになった。だが引越し当日の朝、大家から夫が先月「一人で退去する」と手続きしていたことを知らされる。混乱したまま荷物を運び入れた夜、夫の段ボールから出てきたのは、二ヶ月前に購入された一人暮らし用の小型冷蔵庫の領収書と、私を切り離した後の生活費が几帳面に並ぶ大学ノートだった。暗闇の中、起きてきた夫が無言で私の手元を見つめていた。裡切られた|夫婦|修羅場2.6万字5 4128 -
完結第17話
四枚の余った名札
物流会社の課長として働きづめの私は、中二の娘・結衣の保護者会に初めて出席した。だが担任から見せられた集合写真には、私の名前を胸につけた見知らぬ女性と並んで笑う娘の姿があった。激昂する私に、娘は冷たく「私が頼んだの。お母さんは絶対に来ないから」と言い放つ。問い詰める中で見つかったのは、これから先の学校行事の分まで書き溜められた四枚の私の名札だった。買い与えた物や学費で責任を果たしてきたつもりの私が、娘から完全に切り捨てられていた現実。そして娘は、進路を決める大切な三者面谈のプリントまで隠していて――。裡切られた|親子関係|修羅場2.1万字5 640 -
完結第18話
三十年間「奥さん」と呼ばれた同僚
夫の定年歓送会。「三十年間支えてくれた奥さんへ」と呼ばれ立ち上がろうとした私の前を通り過ぎ、壇上で夫の隣に立ったのは女性の同僚だった。社員全員が彼女を妻だと信じ切る異常事態に、私は密かに彼女を呼び出す。だが彼女は不倫を否定し、「部長の弱音や泥臭い本音を三十年間すべて聞いてきたのは私だ」と告げた。肉体関係ではなく、人生の苦悩だけを別の女に預けていた夫。三十一年間「守られていた」はずの私は、新調した服を脱ぎ捨て、夫の過去の嘘を一枚ずつ暴き始める。裡切られた|夫婦|修羅場2.5万字5 3103 -
完結第20話
私の弁当に、店長の娘の名前
スーパーの惣菜部で十二年働くパートの私は、現場の経験を注ぎ込んで一人暮らし向けの出汁煮弁当を開発した。テスト販売で完売が続き全国展開が決まるが、提出された企画書の責任者欄には店長の娘の名前が印刷されていた。「君は45歳だ、あの子には将来がある」と店長に口止めされ、同僚の手前沈黙を選んだ私だったが、全国発売を決定づける最終確認書の署名を求められた瞬間、私は手渡されたペンを机に置いた。職場逆転|因果応報|人生逆転|裡切られた|怒り3.0万字5 1763 -
完結第20話
追い出した妻の味を食べる夫
娘の葬儀直後、「もう維持する理由はない」と夫に鍵を変えられ、所持金六百五十円で放り出された私。拾われた小さな唐揚げ屋で必死に働き五年が過ぎた頃、店に一日四十食の社内弁当の注文が入った。発注元は元夫が経営する外食企業の本社。断ることもできたが、私は社長室宛ての弁当を引き受けた。一週間後、回収された空の容器の底には、「今日の生姜焼きの味、昔食べたことがある」と書かれた元夫の付箋が残されていた。因果応報|裡切られた|夫婦|第二の人生3.1万字5 4794 -
完結第21話
二年間買い続けた夫の浮気相手
子宮全摘出手術の直後、夫から「子供も産めない女と暮らす意味はない」と離婚を告げられた私。夫は社内の若い部下と不倫しており、私は一人で小さなアクセサリー店を始めた。開店六日目、売れずに苦しむ私から最初に商品を買ってくれた匿名の客は、二年間毎月欠かさず注文をくれた。だが、二周年イベントの日に現れたその常連客は、夫を奪った浮気相手その人だった。逃げ出した彼女が残した控えには、「許してほしくて来たのではありません」と震える文字が記されていた。裡切られた|夫婦|第二の人生|修羅場|不倫3.2万字5 897 -
完結第23話
義母が突然、結婚指輪をくれた
夫が亡くなった日、義母は「もう家族じゃない」と私と娘を雨の中に追い出した。それから二年、一度の連絡もなかった義母が娘の小学校入学を控えた夕暮れ、四十年間外さなかった結婚指輪を私の指に無理やり嵌めて頭を下げた。翌日、親族が集まる祝いの席で和解を受け入れようとした私の前で、義母は冷たい笑みを浮かべ、夫が生前に娘の氏の変更書類を用意していたのではないかと問い詰めてきた。私の手の中で箸が止まった。裡切られた|祖父母と孫|嫁姑|親子関係|修羅場3.5万字5 8855 -
完結第21話
解雇された職人が未明に餡を練る
創業五十周年を控えた和菓子屋で働く私は、常連客の前で二十五年尽くした職人が店主に突然解雇される場に居合わせた。跡を継ぐため会社を辞めて戻った一人息子がいるものの、看板である漉し餡の技術はまだ誰にも継がれていない。店が立ち行かなくなると焦った私が翌朝四時に店へ駆け込むと、暗い厨房で追い出されたはずの職人が大鍋を振っていた。仕上がった餡を前に、朝一番に出勤した店主は無言で味見の木さじを口へ運んだ。裡切られた|親不孝|親子関係|修羅場3.2万字5 439 -
完結第18話
診察室に入れなかった私
妊娠七ヶ月、甲斐甲斐しく尽くす夫の言葉に従い、私は毎回待合室で温かい茶を飲んで待っていた。「異常なし」と笑う夫を疑ったことはない。だが夫が仕事で不在となり、初めて一人で診察室に入ると、医師は冷徹な面持ちで私を見据えた。向けられたパソコンの画面には、私が頑なに治療を拒み、夫が必死に説得したという記録が三回連続で並んでいた。その三回とも、私は一度も診察室に足を踏み入れていない。裡切られた|夫婦|裡の顔|修羅場2.8万字5 3296 -
完結第22話
母は死んだと書いた娘
夫の連れ子だった八歳の娘を引き取り、七年間毎朝弁当を作り、熱を出せば夜通し看病を続けてきた。ぎこちなくとも穏やかに暮らしてきたはずの中学三年の秋、担任に呼び出された私は、娘が提出した調査票を見て言葉を失った。家族欄には「実母は七年前に他界、父と二人のみで生活」と書かれ、私の名前は存在すら消されていた。裡切られた|夫婦|孤獨|修羅場3.3万字5 612