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完結第10話
十八年間、壁の中にいた妻
新婚旅行の翌朝、二十六歳の愛妻が忽然と姿を消した。姑は「荷物をまとめて逃げた」と冷たく言い放ち、近所から疑惑の目を向けられながらも、夫は十八年間荒れ果てた家で妻の帰りを待ち続ける。だが、生家の解体工事中、壊された壁の奥から、セメントで塞がれた妻の旅行鞄が転がり出た。「持って出たはずの荷物が、なぜここに?」十八年間の嘘が崩れ去り、男は母が封印した真実へと走り出す。ミステリー|真相|遺體発見|行方不明1.6万字5 390 -
完結第10話
旅館のバグを直した退職SEと十歳上の美人社長
会社の業績不振で、自ら退職希望に手を挙げた31歳のシステムエンジニア・井上深夜。再就職のあてもなく将来に不安を抱える中、休暇で訪れた山奥の旅館で、予約システムの突然の障害に遭遇する。それは自分も開発に携わったシステムだった。深夜は休暇中にもかかわらず女将を助け、その場で不具合を修正。さらにロビーにいた美女のパソコンまで無償で直すが、その女性・黒木彩佳が仕掛けた“テスト”だったと知る。実は彼女はシステム会社の社長で、深夜の技術力だけでなく、見知らぬ相手を迷わず助ける人柄まで見抜いていた。「うちの会社に来ない?」――失職寸前だった男の人生は、その一言から大きく動き始める。だが新しい職場で深夜を待っていたのは、仕事だけではない思いがけない縁だった――。真相1.6万字5 391 -
完結第12話
27年目の再会
定年退職を迎えた高橋直人は、妻・美沙子の古い箱から27年前の採用通知書を見つける。そこには、かつて妻が挑戦していた出版社の名前と、夫自身の筆跡による「辞退連絡済み」の文字が残されていた。さらに調べるうち、長年自分の成功だと思っていた住宅企画が、妻の考えから生まれていたことを知る。三十五年間、共に暮らしてきた妻の人生を、直人は本当に知っていたのか。過去を責めるのではなく、二人は失われた時間と向き合っていく。真相|第二の人生1.8万字5 412