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完結第20話
午前二時、ホテルから部屋を替われと言われた
出張先のホテルで午前2時、フロントから「今すぐ部屋を替わって」と内線が入る。理由を尋ねると、見知らぬ男が“夫”を名乗り合鍵を求めてきたという。独身の私が戦慄する中、元の部屋に残された洗面台の眼鏡は、なぜか綺麗にケースへとしまわれていた――。施錠された空間をすり抜け、日常の善意を隠れ蓑にして静かに迫る気配。二度と、一人でホテルに泊まれなくなる。日常の隙間に潜む悪意を描き出す、戦慄の心理サスペンス。日常ホラー3.1万字5 3941 -
完結第17話
夫が私を退職させた翌朝、会社は夫を呼び出した
食品会社に勤めて二十四年。五十三歳の誕生日に、夫は私の退職届を会社へ勝手に送信した。「これで母さんの介護に専念できるな」と笑う夫。翌朝九時、会社の人事部から着信が入る。夫は勝ち誇った顔で通話をスピーカーフォンに切り替えた。だが、静まり返ったリビングに響いたのは冷徹な宣告だった――「奥様から、あなたに関する告発状を受理しました。本日、調査のため出頭してください」裡切られた|夫婦2.6万字5 529 -
完結第25話
妻は毎晩八時、私を家から追い出す
結婚二十八年、従順だった妻から突然「毎晩八時から一時間だけ家を出て」と告げられる。浮気を疑い、約束を破って早めに戻った夫がリビングで目撃したのは、二十年以上前に清算したはずの「過去」を知る女だった。「知らなかったなんて言わせないわよ」冷え切った妻の問いかけに、男の守りたかった日常が音を立てて崩れ始める。修羅場|熟年離婚3.8万字5 295 -
完結第17話
「母を助けないで」腎臓提供の前日、十五歳の甥は私に縋った
重い腎不全を患う妹のため、生体腎ドナーの同意書にサインする直前、十五歳の甥から「お母さんを助けないで」と泣きつかれた。手術を一旦保留にした私は、甥の鞄から妹が元夫と交わした奇妙な覚書を見つける。妹を救う善意の裏で仕組まれていた身勝手な筋書きと、母親を一人で介護し続けてきた少年の歪んだ悲鳴。家族という名の密室で、それぞれの本音が剥き出しになっていく。兄弟姉妹|親子関係2.5万字5 347 -
完結第15話
娘を救った担任に、娘が叫んだ「信じるな」
三日間の失踪から戻った中学生の娘。学校中が救出の恩人である担任教師を称える中、娘は式典へ乱入し「先生を信じるな」と叫んだ。娘を問いただす母親は、失踪初日に娘が自ら電車に乗り、半年前の事件で学校を去った親友の元へ向かっていたことを知る。恩人教師の不可解な沈黙と、娘が頑なに隠し続ける「あの三日間の真実」に母親は翻弄されていく。真相|行方不明2.3万字5 205 -
完結第34話
娘を押し付けた夫、九年目の誤算
「は、娘も連れて出てけよ」――離婚を切り出した私に、夫と義母は冷酷に笑い、邪魔な荷物を払うように吐き捨てた。 九年間、高熱の夜も看病し、パート代で月謝を工面して育ててきた十一歳の娘。だが夫は生活費を三万円削り、女と「自由」になるため、子供三人全員を私に押し付けて追い出そうと企んでいた。 七月四日午前十時。勝ち誇る二人の前に、私は市役所で取得した一枚の公的書類を突きつけた。 「無理よ。……この子の母親欄に、誰の名前があるか見てごらんなさい」 その紙に刻まれた“決定的な事実”を目にした瞬間、夫の顔から血の気が引いていき――。嫁姑|夫婦5.1万字5 2077 -
完結第17話
深夜1時、母は開けるなと言った
父が急逝して七日目の夜。実家で母と二人きりの午前一時、玄関のチャイムが鳴り響いた。 恐怖に震えながら「絶対に開けるな」と私の手首を掴み、玄関の明かりを消した母。 しかし、ドアの向こうの女は静かに告げた。 「先週は家に入れてくれたのに、どうして今夜は開けてくれないの?」 不審者を拒むため、防犯性の高い二重鍵へと交換したはずの家。 だが数日後、ピッキングの痕跡もないキッチンのシンクに置かれていたのは、なぜか「三人分の使用済みティーカップ」だった。 閉ざされたドアの鍵を開けていたのは、一体誰なのか。 守るべきはずだった母がひた隠す、十年前の冷酷な秘密とは——。日常ホラー2.6万字5 627 -
完結第12話
境界の桜庭茶房 ~現代飯と国宝で、どん底から人生やり直します~
高校時代、親友の罠で泥棒の濡れ衣を着せられ、全てを失った桜庭小より。祖父の遺したボロ茶房を継ぐと、勝手口が飢えと戦乱に喘ぐ古代王朝へ繋がっていた。 即席麺や肉まんを振る舞えば「天女の料理」と崇められ、お礼に届くのは国宝級の青磁や真珠の首飾り。現代の夜会で「偽物」と嘲笑ってきた元同級生たちを、国宝鑑定の場で完璧に公開ざまぁ! さらに瀕死の若き名将の胃袋を掴み、現代の知恵で大飢饉を救い尽くす――。 どん底店主の痛快・異文化グルメ&大逆転ファンタジー!人生逆転1.8万字5 95 -
完結第12話
5年付き合った社長に退職届を出した日、私だけが知らなかったこと
5年間、社長の怜司と秘密で付き合っていた彩乃。仕事では取引先から指名されるほど評価されていたのに、賞与は5年連続0円。一方、怜司の幼なじみ・真由は人事部長に昇進し、特別報酬まで受け取っていた。ある夜、匿名投稿から、自分の評価が真由によって下げられ続け、秘密の交際まで社内で笑い話にされていたことを知る。秘密を守っていたのは、自分一人だった。彩乃は退職届を出し、5年間の恋と会社を同時に手放すことを決める。職場逆転|金銭問題1.6万字5 224 -
完結第13話
「産めない」と婚約破棄された私が、52歳の夫の双子を授かったら
28歳で「妊娠は難しいかもしれない」と告げられ、婚約まで破棄された紗季。31歳で52歳の会社経営者・浩一と結婚するが、周囲からは「財産目当て」と噂される。ところが結婚からわずか2か月後、双子を妊娠。知らせを聞いた浩一の娘・美咲はオーストラリアから帰国し、「まず親子鑑定をして」と紗季に迫る。かつて「産めない」と決めつけられた彼女は、今度は「夫の子ではない」と疑われることになる。夫婦|熟年離婚1.7万字5 351 -
完結第18話
追放された妻と「離婚しないで」と泣く愛人
愛人が男児を産んだ日、夫と義母は「本物の跡取りができた」と歓喜し、私と二人の子供を夜中に家から叩き出した。十三年間の献身をゴミのように捨てられた翌朝六時、私のスマホに産院の愛人から着信が入る。震える声で懇願されたのは、耳を疑う言葉だった。「お願い、まだ離婚届を出さないで」――あの電話が守ろうとしていたのは、私ではなかった。裡切られた|不倫2.7万字5 2524 -
完結第17話
三十周年に施設へ捨てられた妻と予約主の息子
結婚三十周年の日、夫から渡された花束の行き先は高齢者施設だった。五十六歳で働き続ける私に、夫は「家にはもう彼女が住んでいるから帰るな」と言い放つ。受付には私の荷物が下ろされ、歓迎ボードが掲げられていた。そして職員が確認のために読み上げた入居申込書の署名欄には、たった一人の息子の名前があった。裡切られた|熟年離婚2.6万字5 1213 -
完結第13話
23年尽くした妻の追放✕四十九日の愛人親子
四十九日の法要直後、23年尽くした妻はゴミ袋三つの荷物と共に放り出された。連れてこられた女が「前の奥さんのベッドは嫌」と笑う中、深夜の冷たい夜道でスマホが震える。画面に光ったのは、夫からの「明日の朝、生活が止まるからいつもの買出カードを置いていけ」という身勝手な要求だった。嫁姑|熟年離婚2.0万字5 291 -
完結第17話
夫の死後、最後のお別れすら奪われた私
「兄はもう骨にした」と義妹から連絡を受け、駆けつけた斎場。そこにあったのは白い骨壺だけだった。25年連れ添った夫の遺族席には、見たこともない見知らぬ女。そしてその隣で、実の娘がその女にティッシュを差し出していた。「本当の奥さんはあちらよ」と嗤う義妹。私から、最後の別れの資格すら奪われていた。夫婦|修羅場2.5万字5 1566 -
完結第15話
流産を嗤う義母と四十年前の手紙
流産で血を流す私を「役立たず」と切り捨てた義母。古希祝いの席で親戚二十人分の料理を一人で作らされ、夫は母の看病まで勝手に押し付けてきた。耐えかねたその瞬間、義母の旧友が静かに立ち上がり、黄ばんだ手紙を座卓に滑らせた。「幸子さん、四十年前のあなたの言葉を覚えている?」――その便箋が開かれた瞬間、大広間の空気が凍りついた。嫁姑|夫婦2.3万字5 1084 -
完結第12話
5kmで3万円、客は元タクシー運転手だった
夫の月命日、64歳の笠原は雨の中タクシーで霊園へ向かった。ところが運転手・蛭田はメーターを使わず遠回りし、わずか5kmほどの道のりで「3万円」と法外な料金を要求する。 「年寄りは何も分からない」と見下されながらも、笠原は逆らわず3万円を支払った。しかし彼女は40年間ハンドルを握ってきた元プロドライバー。車内ではすでに録音を開始し、車のナンバー、運転者証、時刻、走行経路まで全て記録していた。 さらに業界関係者へ相談すると、その会社には以前から高齢者へのぼったくり被害が複数寄せられていたことが判明する。 会社側まで「年寄りの記憶違い」と揉み消そうとする中、笠原は録音とドライブレコーダーという逃れられない証拠を手に、長年守ってきた運転手の誇りを懸けて静かに立ち上がる――。金銭問題|修羅場1.8万字5 1586 -
完結第5話
椿の家を守った母
夫を亡くして2年。62歳の片桐義恵は、静かな老後を送るため、世田谷に100坪の一軒家を購入した。 ところが、それを知った長男夫婦は当然のように言い放つ。 「今日から俺たちも住むから」 「逆らうなら、介護は一切しませんから」 長男という立場と、老後の介護を盾にすれば、母親は従うと思っていた二人。だが義恵は、すでに夫が残した“ある準備”を知っていた。 夫の葬儀で「長男」と書かれた名刺を配っていた息子。親孝行を口にしながら、狙っていたのは母の家と財産だった。 しかし、亡き夫が本当に守ろうとしていたものは、長男夫婦の想像をはるかに超えていた。 3時間後、嫁から届いた50件の着信。 その時すでに、すべては手遅れだった――。因果応報|親不孝6.9千字5 147 -
完結第16話
介護を奪われた私へ「お母さん、やっと会えた」
義父を五年看取った四十九日の翌日、夫は若い愛人と赤ん坊を連れ込み「子供も産めなかったお前は家族じゃない」と私を追い出した。二十六年の婚姻を否定され、荷物を抱えて立ち尽くす私の前に、制服姿の十七歳の少女が息を切らして駆け込んでくる。少女は私の腰にしがみつき、泣きじゃくりながら顔を上げた。「お母さん、やっと会えた」。介護|不倫|熟年離婚2.3万字5 692 -
完結第12話
妊娠十二週、民政局前の裏切り
「妊娠十二週よ」――結婚記念日に奇跡を伝えるはずの民政局前で、夫は同じ週数の愛人を連れ「離婚しよう」と告げた。 九年間尽くし会社を上場させた私を「世継ぎを産めない役立たず」と切り捨て、交通事故の際も一つしかない手術室へ愛人を優先させた夫。冷たい手術台の上で、私の我が子は失われた。 十五日後、すべてを捨てて姿を消したはずの元妻が、世界を牛耳る伝説のデザイナーとして帰還する。 やがて復元された監視カメラ映像と暴かれた過去の証拠を前に、喀血する元夫は泥水に平伏した。 「遅れてきた深情けなんて、雑草以下の価値もないわ」真相|修羅場1.8万字5 675 -
完結第13話
妹に婚姻書を奪われ、豚小屋へ
「何があなたの婚姻承諾書よ」――血の滲む努力で家業を再建した長女・晩晴から、祖父の形見を自作自演で奪い取った妹。両親からも一枚の絶縁状を叩きつけられ、20年尽くした実家から田舎の養豚場へ身一つで追放されてしまう。 だが、嫁ぎ先の貧乏農家で手渡されたスマートフォンには、桁違いの振込通知とトラック一台分の不可解な鉱石が届く。 やがて3000万円の負債を背負った元家族が借金を押し付けに現れた瞬間、作業着の夫が冷徹に睨み据えた。 「俺の女に手を出したのは、どいつだ」――見下された豚飼いの正体とは。兄弟姉妹|真相2.0万字5 242