長女の命日、胸騒ぎに駆られて駆けつけた次女の家で、義母は遺品を不用品回収業者へ売り払おうとしていた。消えた二十歳の記念の純金腕輪、再婚を控えた義妹の首元で光る亡き長女の真珠。「死んだ人間の物を使うのが供養」と言い放つ夫と義母の足元で、七年間耐え続けてきた次女が最後の箱を抱きしめて泣いている。生きている娘の尊厳を取り戻すため、母の覚悟が静かに研ぎ澄まされていく。
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