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月40万円を10年送った妻を捨てた夫の誤算

月40万円を10年送った妻を捨てた夫の誤算

藤崎 久美 完結 54

営業部長への昇進祝いの席で、夫・和彦は親戚20人の前で妻・久美子に離婚届を突きつけた。「俺はもう成功した。お前はもう必要ない」――義母まで若い妻の方がふさわしいと笑う中、久美子は静かに署名する。 しかし翌朝、彼女が銀行で止めたのは、義実家へ10年間続けてきた毎月40万円の自動送金だった。総額は4800万円。住宅ローンも税金も保険も、実は久美子の個人口座から支払われていたのだ。 数日後、義母が古い通帳を記帳すると、そこには120回にわたり「振込 クミコ 40万」の文字が並んでいた。 さらに“昇進祝い”として残された白い封筒の中身は、自動送金解約通知と「これからは優秀な和彦さんのお金でどうぞ幸せに」という最後通告。 しかも和彦自身が作った離婚協議書には「今後の支払いは各自で責任を持つ」と明記されていた――。

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