母の遺品であるマンションを義姉妹の新居に寄越せと詰め寄る義母。夫は俯いて黙認し、私は予定通り部屋を売却した。翌日鳴り響く百二十件の不在着信。だが本当の違和感は、家族のグループLINEで夫が放った「妻にも悪気はなかった」という釈明から始まった。なぜ夫は事実を隠し、私を一方的な悪者に仕立て上げるのか。義妹から届いた深夜の相談が、十五年間の優しい夫の欺瞞を静かに暴き出していく。
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